干支神戸人形「卯」と穴あけのこと

もう8月も後半に入りましたね。
今年の夏はとりわけ暑く感じますが、毎年記録を更新している気がします。
それでも渦が森は朝晩少しだけ涼しくなり、季節がわずかに動いた気がします。

デコポンの青い実

とても久しぶりの投稿になってしまいました。
色々あり投稿していなかったのですが、前回から4ヶ月も経っていました。
この間もコツコツと作ってましたが「もうやめてしまったのかな?」とご心配されていたとしたら申し訳ないです。
ちゃんと制作を続けていますよ、ご安心ください!

一年前にテレビや新聞に紹介いただいてからとてもたくさんご注文をいただき、それを順番に作っております。

この8月は干支神戸人形「卯」を作っていました。
2022年の暮に作ってからもう3年近く経っています。
久しぶりにゲージを取り出しメモを見ながら制作。
前回は吉田が重要なところを作っていたのでわからないところがたくさんありましたが、試作品を手に観察しながら作りました。

ところで、この1年以上一人で作って改めて気づいたことがあります。
ウズモリ屋の神戸人形ってとてもたくさん穴を開けるんだなあということ。
目の穴、口の穴、首の穴、アゴの軸穴、手の軸穴、首の軸穴・・・

吉田は、3台のドリルドライバーにそれぞれ違う径のドリルビットを取り付けて、持ち替えては穴を開け、箇所によって穴のサイズを変えていました。
ドリルドライバーの充電池が重たくて手首が腱鞘炎になり、肩を痛めたピッチャーの如く手首をいたわりながら作業していました。

身内を褒めるのもなんなのですが、こんな逸話があります。
ウズモリ屋は神戸人形と並行して人形劇の仕事もやっています。
人形劇では、長い棒に糸を通すための穴を開けなければならない時があります。
通常はビットの長さ、例えば5センチの穴しか開けられません。
吉田は反対方向からも穴を開け、二方向から開けた穴がピタリと貫通し長い穴を開けることができました。

垂直に、水平に、正確に穴を開ける技術。
これができれば、神戸人形づくりはとてもうまくいきます。
わたしはというと・・・
まだまだではありますが、発展途上・伸びしろだらけと思うことにしました。
日々、反省と発見と、何かを獲得していきます。

夏が終わるとともに、来年の干支「午」の人形を考えなければならない時期が迫ってきました。
干支神戸人形の制作はウズモリ屋の年間サイクルの中で一番大きな山です。
まだ取り組んでいない残りの干支が減っていくに従って、アイデアの球数も減っていくので、だんだん考えるのが難しくなってきています。

残りは午、未、申、酉。
吉田ならどうしていただろうか?
問いかけながら作っていきます。
またブログを覗いてやってください。

(文責 守津)


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